腎臓内科

当科について

「検尿で蛋白尿や血尿と言われた」「健康診断でクレアチニンが高いと言われた」「足がむくむようになってきた」「尿の量が減っている気がする」こうしたサインは、腎臓の働きが低下している可能性があります。

腎臓は、老廃物の排泄や水分・電解質の調整、血圧のコントロール、ホルモンの産生など、身体のバランス維持に欠かせない臓器です。

当科では、尿検査や血液検査などの結果から腎機能を評価し、高血圧や糖尿病といった腎障害の原因疾患も含めて、総合的な内科診療を行っています。

主な症状

  • 足や顔がむくむ
  • 尿の量が少ない/泡立つ尿が出る
  • 倦怠感が続いている
  • 食欲が落ちてきた
  • 健康診断で尿たんぱく・血清クレアチニン・eGFRの異常を指摘された
  • 原因不明の高血圧や貧血がある

診療の特徴

1. 慢性腎臓病(CKD)の早期発見と進行予防

腎臓の病気は「沈黙の臓器」と言われるように、初期にはほとんど症状が現れないまま進行してしまうことが多いのが特徴です。

当科では、定期的な検査や生活習慣の見直しを通じて、腎機能を守るための早期対応を行っています。特に、糖尿病や高血圧などをお持ちの方は、腎臓病を合併しやすいため、早い段階での管理がとても重要です。

当院では、一人ひとりの生活に寄り添ったアドバイスと、総合的な内科診療で、腎機能の低下をできる限り防ぎ、将来的な透析や入院のリスクを減らすことを目指しています。

2. 栄養・生活指導による多角的なアプローチ

腎臓病の治療には、食事療法と薬物療法の両方が欠かせません。当院では、医師と連携した管理栄養士による食事指導や、薬剤師による服薬支援を行い、患者さま一人ひとりの状態に応じたサポートを提供しています。

  • 塩分・たんぱく質・カリウム制限などの栄養相談
  • 血圧・血糖管理
  • 腎性貧血や電解質異常の治療
  • 透析導入前の生活調整支援

3. 腎臓を中心に排尿トラブルにも対応

尿に関する異常や排尿に関する症状は、腎臓の病気による場合もあれば、泌尿器科の疾患(例:前立腺肥大、膀胱炎)による場合もあります。

当科では、まず腎機能の視点から原因を評価し、泌尿器科的な治療が必要と判断された際には、地域の連携医療機関をご紹介いたします。患者さまが適切な治療を受けられるよう、スムーズな橋渡しを行っています。

対応している主な疾患

  • 尿たんぱく・血尿の精査
  • 慢性腎臓病(CKD)
  • 糖尿病性腎症
  • 高血圧性腎障害
  • ネフローゼ症候群
  • 急性腎障害(AKI)
  • IgA腎症などの慢性糸球体腎炎
  • 電解質異常(高カリウム血症・低ナトリウム血症など)
  • 腎性貧血
  • 透析導入前の保存期管理 など

医師よりメッセージ

腎臓は、私たちの体のバランスを静かに支えてくれている臓器です。その働きが弱まると、気づかないうちに全身に影響が及んでしまうこともあります。「検査値が気になるけれど、まだ自覚症状はない」「食生活や薬のことで不安がある」——そんな時こそ、腎臓内科にご相談ください。専門的な視点で、患者さまの生活やご希望に寄り添った診療を心がけています。早めの受診が、これからの安心につながります。

外来担当医表

午前 坂井正裕 坂井正裕
午後 平 鴻 平 鴻 坂井正裕
CKD/PD
坂井正裕
CKD/PD
坂井正裕
※診療時間:午前/ 9:00~12:00、午後/14:00~17:00

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医師紹介

名前 平 鴻(たいら ひろし)
出身校 佐賀大学医学部 平成29年卒業
所属学会
  • 日本内科学会(専門医)
  • 日本腎臓学会(専門医)

 

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